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商談の議事録をAIで自動化する手順|入力20分→3分

公開: 2026-09-08|執筆: 花川和也(株式会社figfig・AIgear運営)

商談の議事録はAIで自動化でき、「書く仕事」から「確認する仕事」に変えられます。やり方は、①オンライン商談ツールの文字起こしをAI(Claude)に渡す、②要点整理とCRM入力とお礼メールの下書きまでを一つの指示で実行させる、③人は最後に確認だけする——この3段です。私はこの形にしてから、商談1件あたりの後処理が20分前後から3分ほどになりました。この記事では、実際に毎日使っている手順をそのまま公開します。

商談議事録のAI自動化フロー図: 文字起こし→Claudeが議事録・CRM入力・お礼メール下書きを一括処理→人は確認と送信のみ。商談1件の後処理が20分から3分に

商談の議事録作成が終わらない理由

営業の現場で議事録が負担になるのは、書くことそのものより「同じ内容を何度も転記している」ためです。

1回の商談から4種類のアウトプットを手作業で作っている状態です。1件20分としても、週10商談なら200分。この時間は商談準備にも追客にも使えていません。

AIによる議事録の自動化とは、この「転記」をなくすことです。文字起こしという一次情報を1つ作れば、残りの4種類はすべてAIが派生させられます。

AIで議事録を自動化する3ステップ

前提として、特別な開発は不要です。使うのは次の2つだけです。

道具役割費用感
tl;dv(またはZoom/Meetの文字起こし)商談の録画と文字起こし無料プランから
Claude(クロード)要点整理・CRM入力・メール下書き月額プランで可

ステップ1: 商談の文字起こしを自動で残す

オンライン商談にtl;dvなどの録画ツールを同席させ、文字起こしを自動生成します。ここで大事なのは「商談中にメモを取るのをやめる」ことです。メモはAIの仕事にして、人は会話に集中します。

※録画は必ず冒頭で相手の了承を取ってください。「議事録の精度を上げるため録画させてください」で断られることはほぼありません。

ステップ2: Claudeに文字起こしを渡して一括処理させる

商談後、文字起こし全文をClaudeに渡し、次のような指示を出します。

この商談の文字起こしから、以下を作成してください。
1. 議事録: 参加者/先方の課題/当社の説明内容/先方の要望/温度感/次のアクション
2. CRM入力用の要約: 商談メモ欄にそのまま貼れる5行
3. お礼メールの下書き: ①貴社の状況 ②お力添えできる点 ③今後の流れ の3段構成

この指示を毎回打つのは手間なので、私はスキル(定型指示の保存機能)にして「商談処理して」の一言で走るようにしています。実際の運用では、Notionの「商談メモ受信箱」データベースに議事録が登録され、HubSpotへの反映とGmailのお礼メール下書きまで自動で終わります。

ステップ3: 人は「確認と送信」だけやる

AIの出力をそのまま送らないことが、自動化を定着させるコツです。

  1. 1. 議事録の事実関係を確認する(数字・固有名詞・期日)
  2. 2. お礼メールの下書きを開き、一言だけ自分の言葉を足して送信する
  3. 3. CRMの商談メモを確認して保存する

ここまでで3分程度です。「AIが書き、人が確認する」の分担にすると、精度の不安なく毎日回せます。

自動化した議事録の品質を落とさない3つのコツ

議事録のフォーマットを固定する

毎回自由に書かせると品質がぶれます。「参加者/現状/当社説明/先方要望/温度感/次のアクション」のように項目を固定した指示にすると、商談をまたいだ比較もできるようになります。

温度感と次のアクションを必ず入れる

議事録の価値は記録ではなく「次の一手」です。先方の発言から温度感(前向き/迷い/様子見)を判定させ、期日つきの次アクションまで書かせると、追客漏れが減ります。

実在の顧客情報の扱いを決めておく

文字起こしには顧客の固有情報が含まれます。AIツールの学習設定(入力データを学習に使わない設定)を確認し、社内のデータ取扱い規程に沿って運用してください。

どこまで自動化できるか(実務での線引き)

私の顧問先でもこの仕組みを導入していますが、うまくいく会社は「全部をAIに任せない」線引きが明確です。

商談の前後の事務はAIに寄せて、人は会話と判断に集中する。この形が、営業のAI活用でもっとも早く効果が出る入口です。関連して、朝のメール処理を自動化する手順は営業メールのAI返信下書きで、営業リストの優先順位づけはAIによるリストスコアリングで解説しています。

よくある質問

無料のツールだけでも議事録の自動化はできますか?

できます。tl;dvは無料プランで録画と文字起こしが可能で、Claudeも無料枠から試せます。まず1商談で試し、効果を確認してから有料プランを検討する順番で十分です。

文字起こしの精度が低い場合はどうすればいいですか?

多少の誤字は問題になりません。AIは文脈から補正して要点を整理できるためです。ただし固有名詞(社名・製品名・金額)は誤認しやすいので、確認ステップで必ず目視してください。

ChatGPTでも同じことができますか?

要点整理だけならできます。ただし、Notion・Gmail・HubSpotといった実務ツールへの反映まで一気通貫にするなら、コネクタ(外部ツール連携)が充実しているClaudeのほうが手数が少なく済む、というのが両方を使っての実感です。

この手順をそのまま使いたい方へ

この記事で紹介した商談処理の指示文(プロンプト)一式は、配布フォームから無料で受け取れます。自社の営業フローに合わせた組み込み方を相談したい場合は、AIgearの無料壁打ち(月5枠・60分)をご利用ください。売り込みはしません。

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